鈴木邦子さん(NPO法人岡崎研究所主任研究員)が、『はじめての道徳教科書』を紹介してくださいました!

一般財団法人日本教育再生機構の広報誌『教育再生』(H25年12月6日刊行)で、『はじめての道徳教科書』が特集されており、編集委員のメンバーである、貝塚茂樹氏(武蔵野大学教授)と柳沼良太氏(岐阜大学大学院准教授)の対談が「特別インタビュー」として掲載されています(聞き手:八木秀次氏)。

 

 現在の道徳教育の問題点とは何か、道徳の「教科化」にどのような意味があるのか、そして『13歳からの道徳教科書』『はじめての道徳教科書』の意義など、今の日本の道徳教育が把握できるインタビューになっていますので、ぜひお読みください!! 

 

貝塚:「教科化」しなくても充実させればいい、という反対意見がありますが、全く意味がわかりません。そもそも充実させるために「教科化」するのですから。

柳沼:世界の情勢も参考にして、もう少し道徳の特質を活かした、 問題解決的な思考や多様な見方・考え方を活かした指導法の工夫が提案されるべきです。

八木:『はじめての道徳教科書』は、日本人として一生の財産になるような話を厳選して入れましたので、道徳教科書以上の意味がある本ではないかなと思っています。

 

詳しくは、日本教育再生機構HPまで

 

第2回 道徳教育推進研究全国大会 開催!

 平成251116日(土)に、道徳教育推進研究会が主催する第2回「道徳教育推進研究全国大会」が、東京水道橋の倫理文化センターにて開催されました。

 この大会は、小・中学校の先生方が中心となり、これからの道徳教育をよりよいものにしていくために、皆で集まり、討論をするために立ち上げられたものです。

 

 詳しくはこちらへ

小学校高学年から読める“国民読本”           『はじめての道徳教科書』、いよいよ発売!!

 「道徳教育をすすめる有識者の会」が編集した『はじめての道徳教科書』が刊行されました!

   この本は、『13歳からの道徳教科書』の姉妹編として作成された小学校高学年向けのパイロット版道徳教科書となります。

  

 会津藩の教えである「什の掟」からはじまり中江藤樹、夏目漱石、乃木希典といった日本の歴史的人物を中心に、松井秀喜や、ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授、フランクリンや黒人初のメジャーリーガーのジャッキー・ロビンソンなど、古今東西の偉人伝から厳選したお話が掲載されています。

  また「はじめてのマナー教室」という特集ページを設けており、①正しい生活習慣、②あいさつ、③公共のマナー、④学校でのマナー、⑤国旗・国家への敬意という各項目ごとに、日本人として、国際人としてまず何より身につけなければならない、日常の立ち振る舞いや姿勢も学べるようになっています。

   

 小学校高学年の「道徳教科書」でありますが、日本人として一生の財産になるような珠玉の33話が収められていますので、大人が読んでも充分に楽しめる“国民読本”となっています。

 

 〈目次〉

子供たちに「肚(はら)」を教えよう! 上智大学名誉教授 渡部昇一

 

什の掟―ならぬことはならぬものです。

 

第一部 しっかりとした自分

 1 はきものをそろえると心もそろう〈藤本幸邦〉

 2 良い習慣を身につける―フランクリン

   はじめてのマナー教室① 正しい生活習慣

 3 逆境は恵みなり―中村久子

   道徳のキーワード 勇気 命がけの伝令―鳥居強右衛門

 4 富士山診療所は大忙し

   道徳のキーワード 自由と義務 私の個人主義―夏目漱石

 5 朝の来ない夜はない―アンパンマンのマーチ〈やなせたかし〉

 6 世界最速への挑戦―新幹線開発物語

 7 外科医でダメでも研究者として―山中伸弥

 

第二部 人とのかかわり

 8 挨拶は苦手である〈幸田文〉

 9 心のもてなし〈千玄室〉

   はじめてのマナー教室② あいさつ

 10 朝のプラットホームで

 11 正幸フォーメーション

 12 水師営の会見―乃木希典

 13 自分の力だけでやってこれたわけではない―松井秀喜

 

第三部 かけがえのない生命

 14 新ちゃんの流しびな

 15 コンスタンチン君 命のリレー

 16 「いのち」のつながり

 17 樹恩〈西岡常一〉

 18 デンマルク国の話〈内村鑑三〉

 19 不思議な光景

 

第四部 みんなの中の自分

 20 BE GENTLEMAN―クラーク先生の宣言

 21 返せなかった本

    はじめてのマナー教室③ 公共のマナー

 22 黒人初のメジャーリーガー―ジャッキー・ロビンソン

 23 いじめからの脱出〈内藤大助〉

    道徳のキーワード 義と肚 『忠臣蔵』―大石良雄

 24 東日本大震災被災地に心を寄せる―天皇皇后両陛下

    道徳のキーワード 仁愛 民のかまど―仁徳天皇

 25 スポーツの力―佐藤真海選手のスピーチ

    コラム 網の目の精神

    道徳のキーワード 祖国 祖国にオリンピックを招致―和田勇

 26 世界が絶賛する7分間

 

第五部 だれかのために

 27 あかぎれ―中江藤樹とその母

 28 たこちゃんへ、家族へ―栗林忠道中将の手紙

 29 先生に言われたこと〈日高敏隆〉

    道徳のキーワード 学問の道 松坂の一夜―賀茂真淵と本居宣長

 30 子孫のために木を植える―「千本松原」を育てた僧

 31 「日本人のこころ」って何だろう〈冷泉為人〉

 32 伊勢神宮―式年遷宮と日本人の心

    道徳のキーワード 建国の物語 天岩戸―日本の神話

    はじめてのマナー教室⑤ 国旗・国歌への敬意

 33 台湾人に愛された日本人―八田與一

    コラム 外国と日本を結ぶ“かけ橋”―新渡戸稲造と『武士道』

 

 解説 

 『はじめての道徳教科書』に込めた思い 筑波大学附属小学校 山田誠

 

 付録 小学校第5学年及び第6学年の道徳学習指導要領との関連

『13歳からの道徳教科書』出版記念の集い(平成24年2月21日開催)にて
『13歳からの道徳教科書』出版記念の集い(平成24年2月21日開催)にて

最新ニュース

〈報告〉第1回道徳教育推進研究全国大会 開催!       「人の生き方に学ぶ道徳教育とは」   

 平成241124日(土)に、「道徳教育推進研究会」が主催する第1回「道徳教育推進研究全国大会」が、六本木ヒルズ・ハリウッド大学院大学にて開催されました。(後援:道徳教育をすすめる有識者の会、日本教育再生機構ほか)
 この大会は、小・中学校の先生方が中心となり、これからの学校における道徳教育をよりよいものにしていくために、皆で集まり、討論をするために立ち上げられたものです。当日は、日頃から道徳教育について熱心に取り組まれている100名以上の先生方が全国から集まり、5時間以上の長時間にも関わらず、終始、熱気あふれる会となりました。
 1回のテーマは、「人物の伝記や実話資料を活用した道徳授業」であり、主要検討テキストは、平成242月に刊行された『13歳からの道徳教科書』(道徳教育をすすめる有識者の会・編)です。

 

続きを読む。

 

※育鵬社編集者である山下徹氏による、本会の音声レポートが次のサイトからお聞きいただけます。なるほどがってんポッドキャスティング

 

 

群馬県高崎市にて、 道徳シンポジウム「今、子供たちに伝える道徳とは」開催!

9月19日(水)に、群馬県高崎市総合福祉センターにて、道徳シンポジウム「今、子供たちに伝える道徳とは~『13歳からの道徳教科書』編集委員が語る~」が、開催されました。

  この会は、「道徳教育をすすめる有識者の会」の事務局を務める一般財団法人日本教育再生機構が主催として開かれたものです。(後援:産経新聞前橋支局)

 

シンポジウム概要はこちらへ

 

   《群馬県高崎市にて道徳シンポジウム開催!》         今、子供たちに伝える道徳とは          

【開催趣旨】

 日本の歴史の中で、今ほど家族や社会との結びつきが希薄になった時代はないでしょう。また、いじめ問題も世間を騒がせています。それらはすべて、戦後道徳教育の失敗に大きな原因があると考えます。

 将来の日本と子供たちのために、今伝えるべき「道徳」とは何なのか。今年2月に発刊され、大反響を呼んでいる『13歳からの道徳教科書』(育鵬社)の編集委員である貝塚茂樹氏八木秀次氏の二人が語ります。

 

貝塚茂樹氏

(武蔵野大学教授)

 

専攻:日本教育史、道徳教育

主要著作戦後教育改革と道徳教育問題(日本図書センター)戦後教育のなかの道徳・宗教(文化書房博文社)道徳教育の教科書(学術出版会)など多数。

 

八木秀次氏

(高崎経済大学教授)

 

専攻:憲法学、思想史

主要著作『明治憲法の思想』日本国憲法とは何か『公教育再生(PHP研究所)『日本を愛する者が自覚すべきこと』PHPファクトリー・パブリッシング)など多数。

 


【日時】 平成24年9月19日(水)
     午後6時半開演(開場6時、9時終了予定)

【会場】 高崎市総合福祉センター内 たまごホール

      住所:群馬県高崎市末広町115-1 

      HP:http://takafukushi.ec-net.jp/access/index.html
                     ※会場までのアクセスは上記サイトをご参照ください。

【参加費】 1,500円(会場で、お支払い下さい)

【申し込み方法】 ご参加希望の方は、「道徳シンポ参加希望」明記し、郵便番号・ご住所、お名前、お電話番号、参加人数をご記入の上、office@kyoiku-saisei.jp までお申し込みください。
 
  

日本弘道会会長 鈴木勲氏による書評         「道徳教科書と道徳の教科化」

日本弘道会ホームページより
日本弘道会ホームページより

 「抜群の教育情報源」として高い評価を得ている教育専門紙『内外教育』(時事通信社)に、日本弘道会会長の鈴木勲氏による『13歳からの道徳教科書』の書評「道徳教科書と道徳の教科化」が掲載されました。

 

 日本弘道会は、創立者西村茂樹18281902・明治初期の啓蒙活動家で文部省、宮内庁の役職を辞した後は執筆活動をしながら、全国で社会道徳の高揚に努めた思想家)の提唱する「仁心を正しくし、封蔵を善くする」という理念を追求する百三十余年の歴史を有する公益法人の道徳団体です。

 

 その第九代会長にあたる鈴木氏は、文化庁長官、国立教育研究所長、日本育英会理事長等を歴任された人物であり、「教育改革の中心に道徳教育を」とし、道徳の核心である「孝」、つまり「親を尊敬する」ことだけでも実現すれば、日本の教育は変わると常々提言されています。

 

 今回、『13歳からの道徳教科書』は「中学生だけでなく、高校生や大人が読んでも十分に期待に応える深みのある読み物となっていることが特色」とし、次のように具体的な教材にふれて言及しています。

 

 「シベリアからの手紙」とか「葬式ごっこ」など、深刻な時代の証言を取り上げる一方、戦前の修身教科書に載った人物、二宮金次郎や中江藤樹を取り上げてそれに新しい解釈を加えて深みのある内容となっている。例えば「佐久間艦長の遺書」は「沈勇」としてあげられていたのを、本書では、「公と私」の部として艦長が鉛筆で書いた文字を紹介し、そのヒロイックな行為に心動かされた夏目漱石の言葉や与謝野晶子の歌を載せており、その次代の空気まで伝えている。

 

 そして「道徳を教科とした場合のテキストとして最適」と評価していただきました。この書評は、『内外教育』6173号(本年619日)にてお読みいただけます。

 

日本道徳教育学会での反響とは             育鵬社編集者、山下徹氏レポート

 6月23・24日に、日本道徳教育学会の第79回(春季)大会が、文教大学にて開催されました。

 大会二日目に、筑波大学附属小学校の山田誠先生が「「13歳からの道徳教科書」を活用した道徳授業」と題した発表を行ないました。その様子や反響について、『13歳からの道徳教科書』の編集を担当した育鵬社編集者、山下徹氏が報告していますので、以下のリンク先からぜひお聞きください。

 

なるほど がってん ポッドキャスティング

『13歳からの道徳教科書』日本道徳教育学会での反響とは?

『13歳からの道徳教科書』が                日本図書館選定図書になりました!!

「日本図書館選定図書」とは、日本図書館協会が公共図書館に備えるのに望ましいとして選定された本のことです。図書館が選んだ本は、子供たちに大きな影響をあたえます。そのために図書選定はとても慎重に行われます。したがって、年間6万点にも及ぶ新刊書籍の中から、選ばれるのは約15~20%です。

 

「日本図書館選定図書」について詳しくはこちらへ

千葉県鴨川市教育委員会へ寄贈

株式会社アスカの丸淳一社長から、千葉県鴨川市教育委員会へ、『13歳からの道徳教科書』50冊が寄贈されました。このことは、5月21日付「房日新聞」HPで報道されましたので、その一部をご紹介いたします。

 

 丸氏は「この本は素晴らしい内容で、どこから読んでもよいので、気軽に読めると思います。ぜひ、鴨川の子どもたちにも読んでもらいたい」と話し、長谷川教育長に手渡した。

 本を受け取った長谷川教育長は「素晴らしい本を寄贈していただき、感謝しております。子どもたちが良い本にふれることで、豊かな心をはぐくみたい」と話した。

 

 寄贈された本は、市立図書館で所蔵し、同館や公民館に置いて市民に貸し出すほか、市内の中学校でも活用できるよう、団体貸し出しを行っていくということです。

 

 記事の全文は、こちらからお読みになれます。

『13歳からの道徳教科書』はこうして作られた。    育鵬社編集者、山下徹氏に訊く

なるほどがってんポッドキャスティングというサイトで、

『13歳からの道徳教科書』を担当した育鵬社の編集者・山下徹氏の

インタビューを、音声で聴くことができます(全四回)。

 

① 『13歳からの道徳教科書』 

② 珠玉の37作品はこうしてつくられた!

③ 編集者としての『13歳からの道徳教科書』

④ 3つのお勧め!

※それぞれのページにあるプレイヤーの再生ボタンを押すと、インタビューがはじまります。

 

具体的に、どのような流れで『13歳からの道徳教科書』がつくられていったのかが、編集者目線から詳しく語られていますので、ぜひお聴きください。

「神社新報」に書評が載りました!

4月30日付「神社新報」に、神社本庁録字・河村忠伸氏による『13歳からの道徳教科書』の書評が載りました。

 

「道徳や美徳とは全世界に普遍的なものではあるが、同時にそれぞれの文化に強く根差したものでもある。従って、わが国にはわが国柄に則した道徳が必要である。本書の「天皇の祭祀」では、陛下が国民の安寧を真摯に祈られてゐることを記してゐる。」

 

書評の全文は神社新報のホームページでご覧になれます。

山形県神社庁のホームページ内「コラム」で       取り上げていただきました!

本書を編集した「道徳教育をすすめる有識者の会」の代表世話人である渡部昇一先生は山形県出身です。そのことから、次のような文章で紹介していただいています。

 

代表世話人を勤めておられるのが我が郷土出身の渡部昇一先生であります。先生は前文で「道徳教育の一つの道は、私たちが「美しい」と感ずるような話を子供たちに伝え(中略)特に日本人の行った素晴しい行動を子供たちに伝えるべきでしょう。」と書いています。

 

全文は、こちらで読むことができます。

和歌山県知事、仁坂吉伸氏のHPで、紹介していただきました!

和歌山県の仁坂吉伸知事のホームページ(4月30日付け)にて、『13歳からの道徳教科書』が紹介されました。

 

 「感激して涙すること数知らず、是非多くの人々、子ども達はもちろん、道徳教育をろくに受けずして世に送り出された世代の方々も読んでもらいたいと思いました。内外古今の逸話を「しっかりとした自分」「人とのかかわり」「かけがえのない生命」「公と私」「誰かのために」という5部に分けて配し、13歳からと銘打ってあるように平易な文章で読者に語りかけています」

 

全文は、こちらを御覧ください。


南房総市の全中学生に                   『13歳からの道徳教科書』配布!!

千葉県の南房総市教育委員会は、4月26日までに、市内の中学生約1000人に『13歳からの道徳教科書』(育鵬社を配布し、7中学校で活用されることになりました。週1時間の道徳の授業や朝の読書で使用され、同教育委員会では、来年度以降は新1年生にも配布する予定とのことです。

※4月27日(金)付「房日新聞」1面で報道されました。

下村博文氏(衆議院議員)のブログ(5月5日)で取り上げられました。

 今年2月22日のブログに引き続き、「こどもの日でもあったので、先日の出版記念の時にいただいた「13歳からの道徳教科書」を改めて読んでみる」として、あらためて紹介していただいています。

 

 誰に言われた訳でもなく、私も小学生の頃学校の図書館にあった偉人伝を読み漁った記憶がある。子供たちにも「13歳からの道徳教科書」の本を与えたらそれだけでは物足りず、その関連の本を読みたくなるだろう。

 子供たちも感激する話が好きだ。感激とは生きる美しさだ。その美しさをある時は「考」として、ある時は「信」として、ある時は「勇」として、ある時は「義」として・・・それぞれ表現する。

 

全文は、こちらを御覧ください。

「一丁目一番地」としての「道徳心」

安倍晋三氏(衆議院議員・元内閣総理大臣)

『13歳からの道徳教科書』の出版記念会が、平成24年2月21日に六本木ハリウッドホールで開催され、その模様を収録したDVDが発売になりました。その中から、安倍晋三氏(元内閣総理大臣)の挨拶を特別公開いたします。

産経新聞書評欄で『13歳からの道徳教科書』が取り上げられました!

北尾吉孝氏(SBIホールディングス代表取締役執行委員CEO)による、「道徳的見識育てる人間学」と題した書評が、4月22日(日)付産経新聞朝刊に掲載されました。こちらで全文読むことができます。

書店「読書のすすめ」のブログで、清水克衛店長に紹介していただきました!

清水克衛の日々是好日

http://ameblo.jp/dokusume/page-1.html#main

4月9、10日の記事で取り上げられ、特に10日の動画の中では、「本一冊で、本を20冊分読んだような感覚があります」とのコメントをいただいています(6分20秒辺りから)。

 

書店でも「人にススメたい本NO1」と紹介していただいています。

※4月9日のブログより

2013年

11月

16日

第2回 道徳教育推進研究全国大会 開催!

平成251116日(土)に、道徳教育推進研究会が主催する第2回「道徳教育推進研究全国大会」が、東京水道橋の倫理文化センターにて開催されました。この大会は、小・中学校の先生方が中心となり、これからの道徳教育をよりよいものにしていくために、皆で集まり、討論をするために立ち上げられたものです。

【特別講演】 道徳教育の本質は何か                   丸山敏秋(社団法人倫理研究所理事長) 

 道徳教育の本質をなすものとして、2つ挙げたいと思います。

 ひとつは、大人側は、善である価値をはっきり持って、その「価値の鋳型(に子供を注入することです。これはある意味、価値の強制です。しかし、いったん鋳型にはめ込んだとしても、子供は自分で考えて、出たければ出ればいいのです。でもいったんはめ込まなければ判断する基準がありません。

 ふたつめは、教師自らの道徳力を高めることです。もっと正確に言えば、高める努力をするということです。先生といえども、そんなに徳の高い人ばかりではないでしょう。しかし、教える側として、誇りをもって少しでも自分を磨こう、高めようという気持ちがあれば、それが無意識的にでも子供たちに影響を及ぼすと思います。

 戦後の道徳教育を批判するときに、戦前の修身教育が引き合いに出されることがあります。しかし、実は修身も当時からその問題点が指摘されていました。ある人は「今や修身教育は我が国教育界の癌である」とまで言っていたのです。明治以来、あまりに日本を忘れすぎた教育の過失だとして、その民族の歴史と伝統と切り離された道徳がいかに無力にして空虚であるかがさかんに説かれています。 道徳の「教科化」が現実味を帯びてきているからこそ、こうした修身教育批判も参考にしながら、道徳の本質とは何かをじっくり考えていくことが大切だと思います。

【実践提案①】 日本人の心を育てる道徳教育            山本崇之(千葉県麗澤中学・高等学校教諭)

 本校では今年の4月から『13歳からの道徳教科書』を道徳のテキストとして使い始めました。その中の教材である「(との決別―橋本左内」についての実践報告をしたいと思います。

 授業の内容ですが、先ず橋本左内の人となりを説明してから、『啓発録(けいはつろく)』の「稚心を去る」を、“なぜ幼いことは駄目なのか”“なぜ親からの自立が大事なのか”を生徒に考えさせながら、一緒に読み進めました。

また『啓発録』には、学ぶことについても書かれていますが(「学に勉める」)、“なぜ勉強するのか”という問いについて、生徒はなかなかうまく答えられません。いい学校に入るためでも、親にほめられるためにするものでもなく、人として正しい行動ができるようにするために勉強するということを、『啓発録』を通して、生徒に教えることができたように思います。

そして、道徳の授業だけで終わることのないように、私は中学1年生の学年主任をしていることもあり、この「稚心を去る」(子供っぽい心を捨てる)を学年目標にしました。「稚心を去る」=「自立」を意識することは、中学1年という時期には、一番わかりやすく、やりやすいものと考えてのことです。各生徒の机にもこの言葉を貼らせることで、一年間常に意識するようにしています。

【実践提案②】 浪速中学校における道徳実践について         出口晴久(大阪府浪速中学校教諭)

本校は、神社神道の教えを建学の精神としている、男女共学の私立学校です。平成20年に学院長の指示で、道徳授業推進計画を開始して、今年4月から『13歳からの道徳教科書』を主要な教材とした、週一時間の道徳授業を開始しました。

 その道徳の授業では、必ず最後に生徒に感想を書いてもらうことにしています。今日はそのなかの一部を紹介したいと思います。

・今日の授業で「自分はしっかりしている方だ」と思っていたのが間違っていると気付きました。少しずつでも稚心を捨てていけるようにしたいと思いました(「稚心との決別」を読んで。中1男子)

・今日の授業をきいて思ったのは、ちょっとしたことで諦めるのは情けないということです。僕もすぐ「無理」と思ってしまいがちでした。これからはそれをやめていきたいと思っています。(「ゼロからの出発」を読んで。中1男子)

・「何のために学問するのか?」という言葉が胸にささった。何事にも理由があってする。夢があってする。だから、グサッと来た。やる気がなくなったりしても、これを聞いたら頑張れる気持ちになる。(「魂を揺り動かす手紙」を読んで。中3女子)

・主人公のように早くに恥をかき、指摘されたときに素直に受け止められるようになりたい。こんな授業をうけることができて自分を見直すことができました。(「私が二十四歳のときにかいた恥」を読んで。中1女子)

こういった生徒の感想を読むと、本当に先生は勇気づけられ、元気になります。こんな感想を書いてくれている。また来週頑張ろうという担任の声がよく聞こえてきます。まだまだ道徳授業に本格的に取り組んでから日が浅い本校ですが、生徒はもちろんのこと、先生にとっても、とても良い影響が出始めていると実感しています。

  続いて、筑波大学附属小学校教諭である山田誠氏が、『はじめての道徳教科書』収載の「台湾人に愛された日本人―八田與一(をテキストに模擬授業を行いました。参加者を生徒に見立て、班ごとに分けて話し合いをさせるなど、活気ある“授業”が展開されました。最後には、貝塚茂樹氏(武蔵野大学教授)をコーディネーターのもと、本日の登壇者の先生方によるディスカッションが行われ、会場の参加者の方の意見も聞きながら、よりより道徳教育を目指した、大変活発な議論となりました。

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2012年

11月

24日

第1回「道徳教育推進研究全国大会」開催

 平成241124日(土)に、「道徳教育推進研究会」が主催する第1回「道徳教育推進研究全国大会」が、六本木ヒルズ・ハリウッド大学院大学にて開催されました。(後援:道徳教育をすすめる有識者の会ほか)

 この大会は、小・中学校の先生方が中心となり、これからの学校における道徳教育をよりよいものにしていくために、皆で集まり、討論をするために立ち上げられたものです。当日は、九州から北海道まで、100名以上の先生方が全国から集まり、5時間以上の長時間にも関わらず、終始、熱気あふれる会となりました。

 第1回のテーマは、「人物の伝記や実話資料を活用した道徳授業」であり、主要検討テキストは、平成242月に刊行された『13歳からの道徳教科書』(道徳教育をすすめる有識者の会・編)です。以下、各登壇者の発表要旨をお伝えします。

【基調講演】貝塚茂樹(武蔵野大学教授)               「人物の生き方に学ぶ道徳教育」

 戦前の道徳教育には、「徳目主義」と「人物主義」のどちらをとるかという大きな課題がありました。「徳目主義」では、忠義、孝悌(こうてい)などの徳目の意味を毎年くり返し教え込み、「人物主義」では、偉人の生き様を紹介します。徳目は抽象的であるために、授業は形式的なものになりやすく、一方、伝記は、行き過ぎると、興味を喚起するだけのただの“よもやま話”に陥る危険がありました。

 したがって、いかに「徳目主義」と「人物主義」のバランスをとるかが重要であり、そのふたつの折衷を意図して編纂されたのが、明治36年の国定の修身教科書です。この教科書は、どうしたら「徳目主義」と「人物主義」のそれぞれの良い点を生かせるかを編集テーマのひとつとして、作られたものです。

 ところが戦後になりますと、そのバランスが崩れ、人物主義が後退していきます。人物の中に理想的な人間像を見出して、それをひとつのモデルとして子供たちに提示することがされなくなっていきます。

 もちろん、歴史的偉人を通した理想像だけを提示するだけでは、子供たちの現実から乖離してしまいます。子供たちが、経験する様々な状況において、自分で道徳的判断を下せるように、「徳目主義」と「人物主義」のバランスをあらためて真剣に考えるべきだと思います。

 

【実践提案①】山田誠氏(筑波大学附属小学校教諭)        「小学校における人物資料の効果的な活用」

 授業の中で、直接いじめについて考えることができるのは、道徳だけです。もちろん、実際にクラスでいじめが起きてしまった場合、学級活動などで取り上げることはできます。ただし、その場合はクラスの生徒全員が、どんなかたちであれ、“当事者”になるため、本音で話し合うことはとても難しくなります。

 そこで、道徳の時間に使用するいじめを扱ったテキストは、自分たちとは異なる場所で起きた違う話です。そのため、生徒は率直な意見を言うことができ、客観的に考察を深めることができます。

 『13歳からの道徳教科書』には、「葬式ごっこ」という昭和61年に東京の中学校で実際におきたいじめを扱った教材が載せられています。これをテキストに授業をしてみたところ、「仲良くしてあげたいが、実際にいじめがあったら自分はどうするかわからない」「『やめなよ』と言うことはできないかもしれない。でも話を聞いたり、本当の友達になってあげられればいいと思う」といった、葛藤しながらも、真剣に答えを見つけ出そうとする生徒の姿を見ることができました。

 

【実践提案②】                        中山和彦氏(栃木県小山市立大谷東小学校校長)

飯島治氏(栃木県小山市立小山中学校教頭)

 「中学校における人物資料の効果的な活用」

 

 

 道徳の時間で使用する教材は、子供から「近い資料」ではなく、「遠い資料」であるべきだと思います。「近い資料」とは、子供が普段生活している世界を背景として書かれたものであり、「遠い資料」は、歴史的なものや、外国のことなど、日常から離れたストーリーです。日常を超えて自己を自由に投影し、考えを深められる「遠い資料」こそが、道徳の時間にはよりふさわしいと考えています。ただしその際には、先生自身が、テキストを正確に理解し、その徳目をきちんと把握する必要があります。

  『13歳からの道徳教科書』には、「馬子(まご)の正直」という江戸時代の熊沢蕃山中江藤樹について書かれた「遠い資料」があり、これをテキストに授業を行ないました。ただし、この教材を読むまで蕃山についてはあまり知りませんでしたので、準備として、関連する本を10冊ほど読み、蕃山という人のすごさをはじめて知ることができました。

 道徳教育をよりよいものにするには、何よりも教師自身が、常に向上し、充実するように心がけることが大切なのではないでしょうか。

 

【実践提案③】天野順造氏(高知県中土佐町立上ノ加江中学校校長)

「美しい日本人の心を育てる道徳授業」

 道徳の授業に限りませんが、生徒の心が揺さぶられたときに、はじめて意味ある授業になります。そして生徒を感動させるには、先ず教師自身が心揺さぶられた教材を選ぶことが重要です。

 『13歳からの道徳教科書』には「日本の再建を目指して」というSONYの盛田昭夫さんを扱った教材があります。私は、これを読んだ時に本当に涙を流して感動したんですね。そこで、このテキストを使って授業をしたところ、生徒の反応もとても良く、授業後に、「この時代の人たちは誰よりも本気だったということを感じた」「自分の会社の名前を捨てずに、あきらめないで頑張って成長させてすごいと思った」といった力がこもった感想を寄せてくれました。

  つまり、結局のところ僕の道徳教育は、とてもシンプルであり、自分が感動したことを素直に子供たちに伝えることにつきます。一所懸命に生きた人を一所懸命に伝える。これにまさる道徳教育は、結局のところないのではないでしょうか。

 

【模擬授業】 野口芳宏氏(植草学園大学教授)

〈野口氏は、『13歳からの道徳教科書』収載の皇后陛下の講演録「橋をかける」をテキストに模擬授業を行いました。この講演では、(やまと)(たけるの)御命(みこと)を助けるために、お后の弟橘比売(おとうとたちばなひめの)(みこと)が自らの命を投げ出すという神話のエピソードが紹介されています。この行為を、どのように考えるべきかを中心に授業は展開されました。以下は、その結論部分になります。〉

 

  この弟橘比売命の行為は、「自殺」ではなく、「捨身(しゃしん)」という言葉で言い表せるものです。「自殺」というのは、大体が追い詰められた敗北の業といえます。「捨身」というのは、自らが進んで善のために身を捨てることです。自らを犠牲にすることで大きなものを救うわけです。皇后陛下が「愛と犠牲が一つのものとして感じられた」と表現されているように、この弟橘比売命の行為は、もちろん「自殺」というレベルのものではなく、大義のために生きる崇高な行為であったと言えるのです。

 

【パネルディスカッション】 テーマ:「人物の伝記や実話資料を活用した道徳授業」

登壇者:山田誠氏、中山和彦氏、天野順三氏、野口芳宏氏

コーディネーター:貝塚茂樹氏

〈話題が多岐にわたったディスカッションですが、ここでは、伝記を取り上げることで浮き彫りになる“教師の人間性”についての各氏の発言を取り上げました。〉

 

貝塚 人物重視の資料がなぜ学校で受け入れられないかについて、「本音で言うと、結局のところ教師自身の生き方に関わってくるからである」という戦前の文章を読んだことがあります。つまり、偉人を通して、教師の人間性という問題がつきつけられるのだということです。これについて、各先生はどのようにお考えでしょうか。

 

山田 いじめに関して言うと、『13歳からの道徳教科書』にはふたつの資料がありますが、どちらも、いじめをしてしまった自分の醜さを回顧するという内容です。憧れよりも人間の弱さを浮き彫りにする資料ですが、教師も含めて、誰もが持っている弱さというものに向き合うということも重要だと思います。 

 

中山 生徒だけでなく、教師にとっても道徳については常に考えなければならない問題です。教える道徳的価値をきちんと理解するということは、教師の人間性が大きく関わってきますので、教師自身が常に自己を高め続けることが何より重要なことだと思います。

 

天野 どんな人間にも、弱さ醜さは当然あります。それは教師も同じです。だから、偉人を紹介しながら、先生自身も「自分ではとてもできない」ということを正直に生徒に吐露していいと思います。ただし、同時にそれをどのように克服していこうとしているかを示すことで、生徒に弱さ醜さにいかに向き合うべきかを教えられればいいのだと思います。

 

野口 研究と修養といった場合、学校の先生は研究ばっかりやっています。研究の本質は他者改善です。一方、自分を高める修養に関しては全くやっていません。自らを高めることを忘れて、子供を高めることに夢中になることは滑稽です。この道徳研究推進研究会は、我々教師自身の在り方を問いなおす、そういう会になればいいと思っています。

 

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2012年

9月

19日

「今、子供たちに伝える道徳とは~『13歳からの道徳教科書』編集委員が語る~」開催!

 9月19日(水)に、群馬県高崎市総合福祉センターにて、道徳シンポジウム「今、子供たちに伝える道徳とは~『13歳からの道徳教科書』編集委員が語る~」が、開催されました。

  このシンポジウムは、「道徳教育をすすめる有識者の会」の事務局を務める一般財団法人日本教育再生機構が主催として開かれたものです。(後援:産経新聞前橋支局)

 

 『13歳からの道徳教科書』の編集委員を務められた貝塚茂樹氏(武蔵野大学教授・日本教育再生機構理事)と八木秀次氏(高崎経済大学教授・日本教育再生機構理事長)が登壇され、2時間にわたりトークセッションを行いました。

 

 貝塚氏は、戦前の「修身科」から、戦後の教育政策までを振り返り、現在の道徳教育が抱える問題点を指摘しました。

 そして「戦後の道徳教育は、戦前の修身科を、単純に“悪玉”とすることから始まっている。したがって修身科の精査な検証はほとんどされず、今でも道徳は正式な教科にはなっていない。そのために学問的研究の深化も、充実した教員養成も進まないのが現状である」と述べて、道徳の「教科化」の必要性を訴えました。

 

 八木氏は、アメリカのV字回復とも言える国力の復活は、レーガン政権下の教育改革があったこと。そして、その改革がお手本としたのが、日本の修身教育であったことを指摘しました。そして、「国が回復するには、国民全てが、国に対しての誇りと自信をもつ必要がある。そのためには、国民道徳というものにかたちを与えて、皆が意識化する必要がある」と述べて、『13歳からの道徳教科書』の作成の意図を説明しました。

 

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2012年

4月

09日

「『13歳からの道徳教科書』出版記念の集い」の模様を完全収録したDVDが完成!! 

 

 『13歳からの道徳教科書』が発売されたことを受けて、2月21日に六本木ハリウッドホールで出版記念会が行われました。その模様を完全収録したDVDが発売になりました!

 編集を担当した「道徳教育をすすめる有識者の会」代表世話人である渡部昇一氏の挨拶と、貝塚茂樹氏(武蔵野大学教授)、丸山敏秋氏(社団法人倫理研究所理事長)、八木秀次氏(高崎経済大学教授)によるトークセッションによって、『13歳からの道徳教科書』の作成の経緯や意図、そしてその特長が余すことなく語られています。

 

 また、『13歳からの道徳教科書』への応援として、元内閣総理大臣である安倍晋三氏、全日本教職員連盟委員長の久保井規文氏、元駐タイ大使の岡崎久彦氏、参議院議員の衛藤晟一氏など各界代表の方々の挨拶もすべて収録しております。

 全国各地から、道徳教育の現状を憂うる多くの方々が集まり、終始熱気に包まれた会の模様をぜひご覧ください。そして、よりよい道徳を一人でも多くの子供たちに届けられるように、ご協力をお願いいたします。

 

【『13歳からの道徳教科書』に期待する各界の声】

 衛藤晟一(参議院議員)

 石井昌浩(一般財団法人日本教育再生機構副理事長)

 岡崎久彦(元駐タイ大使)

 下村博文(衆議院議員・元内閣官房副長官) 

 後藤素彦(公益社団法人日本青年会議所副会頭) 

 桶屋良祐(念法眞教教務総長) 

 北川治男(公益財団法人モラロジー研究所常務理事)

 小田村四郎(元拓殖大学総長)

 森靖喜(岡山学芸館清秀中学校校長)

 江口克彦(参議院議員)

 山中祥弘(学校法人メイ・ウシヤマ学園理事長)

 ※発言順 

 

■タイトル:トークセッション&懇親会 『13歳からの道徳教科書』出版記念の集い
■頒価:2000円(送料込)  

■収録時間:2時間

■制作:日本文化チャンネル桜

このDVDをご希望の方は「2/21集いDVD希望」と明記の上、お名前・注文枚数・ご住所・TEL(FAX)・メールアドレスをご記入の上、下記までお申し込みください。

【FAX】 03-3835-2436
【mail】 office@kyoiku-saisei.jp
【電話番号】 03-3835-2435
【郵 送】 〒110-0015 東京都台東区上野1-17-1 大湖堂ビル4階 
       一般財団法人日本教育再生機構

 お支払いは、DVDをお届けの際に同封いたします郵便振替「払込取扱票」にてお願いいたします。 

 

 

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2012年

2月

28日

『13歳からの道徳教科書』出版記念の集い

 パイロット版道徳教科書の発売を記念して、「『13歳からの道徳教科書』出版記念の集い」が、2月21日(火)に、東京六本木・ハリウッドホールにて開催されました。
 当日は、今の道徳教育を憂うる約250名の皆様にご参加いただき、熱気あふれる大盛況の会合となりました。

(以下、各登壇者の発言〈要旨〉を紹介)

■主催者代表挨拶                                渡部昇一氏(上智大学名誉教授)

 子供の時にいい話を聞くということは、その後の人生にとってとても重要です。私にも経験があります。大学生となり実家を離れたとき、山形にいる両親に日記を送っていました。その後結婚してアメリカに渡ったときは、日本にいる妻に日記を送っていました。私は、この日記を送るということが、われながら実にいいアイディアだと思っていたんですね。

 
 ところが去年の春頃に書庫を片付けていたら、子供の頃に読んだ古い雑誌が出てきました。そこにはスペインのチェロ奏者カザルスが、お母さんが心配するだろうと思い日記を送ったという話が載っていました。私は完全に忘れていたこの話のとおりのことを実行していたわけです。
 
 『13歳からの道徳教科書』は、単純にいい話を集めています。子供は楽しく読めると思います。ただ、おそらくすぐに忘れるでしょう(笑)。しかし、人生のある場面において、そのいい話の行動原理が、無意識に動かし、助けてくれるであろうと確信しております。

■特別挨拶                                    安倍晋三氏(元内閣総理大臣)

 次に、安倍晋三元総理が登壇され、本書の出版を祝福するとともに道徳教育の重要性を参加者に語りかけました。(以下発言)

 

 法改正の「一丁目一番地」には、道徳教育の充実が掲げられています。つまり、「わが国と郷土を愛し」、文化と伝統を培うとともに、われわれ大人は道徳をきちんと教える責任があるのです。

 

 中東のカタールは、日本の教育を熱心に取り入れています。最初は、成長する中国に倣おうと考えていたのですが、(関係者が)中国を訪れると、食べ物をそのまま捨てたり、列に並ばなかったりと、驚かされた。それが日本に来たら、みんなが整然としていて全然違っていた。それで日本の教育の導入を決めたのですが、まさに庶民の行動が一国の方針を決めたのです。

 

 しっかりとした素地ある教育を今度とも続けていけるのかどうか、日本はいま重大な岐路に立たされており、私も皆様と共に懸命に努めていかなければならないと考えています。

 

■トークセッション~編集委員代表が本書の魅力を語る~

 現在、小学校、中学校の「道徳の時間」は、正式の教科ではありません。そのため、そこで使われている教材に、改正された教育基本法や学習指導要領が、しっかりと反映されているとは言えません。 そこで、道徳の「教科化」への機運を高める、パイロット版(試験的な)道徳教科書を作成することを目的に、平成20年7月に「道徳教育をすすめる有識者の会」は立ち上げられました。

 戦前の道徳教育は、明治23年の教育勅語が基準になり、「修身科」という教科のなかで行われました。戦後、占領軍がその「修身科」を目の敵にして廃止したと思われていますが、それは間違いで、非常に高い評価をしています。 しかし、その後の日本側も含めたやりとりの中で、結論として「修身科」は設置せずに、社会科のなかで一緒にやっていくということに決まります。その後、「道徳の時間」は設置されることになりましたが、日教組を中心とした勢力が、道徳教育そのものをイデオロギー対立の争点にすることで、「教科化」は実現することなく、その状態は今現在まで継続していると言えます。

 今までにない、画期的な本です。掲載している教材は、伝統的でもあり、斬新でもあります。この本で採り上げられている一番古い人物はオトタチバナヒメ(ヤマトタケルの妃)です。一方、イチローやビートたけしも載っています。古くて新しい。これも自慢できることです。 そして一番大事なことは、「元徳」を踏まえているということです。これは「清き明き心」というお言葉で表現できるわけでありますが、それを最も端的に表されているのが天皇・皇后両陛下のお姿です。そのために、「25 橋をかける〈皇后陛下〉」、「35 天皇の祭祀〈渡邊允〉」という教材を載せています。

貝塚:日本の戦後道徳教育で意図的に除外してきたもののなかに「宗教」があります。それを『13歳からの道徳教科書』では、正面から取り上げています。「生命のふしぎ(サムシング・グレート)〈村上和雄〉」や「生命あるすべてのものに―マザー・テレサ」などがそうです。 マザー・テレサは、既存の副読本でもよく採り上げられていますが、その際は、彼女の宗教的な側面を全く除いているため、本当に理解しているとは言えないのではないか、と感じていました。したがって議論が出ることは承知の上で、本教材では、あえて「堕胎」についての箇所を採用しています。今まで避けて通ってきた問題を、議論のど真ん中に置いて、話し合っていこうということです。
丸山:私が強く推薦した教材として「風景開眼〈東山魁夷〉」があります。東山氏が、自然に対する人の生き方というものを大変美しい文章で書いています。中学生には難しいだろうなと思います。しかし、よくわからなくても、そこで感じるもの、感性に訴えるものがあっていいのではないかと考えました。
 もうひとつは、「奇蹟のリンゴ―木村秋則」です。これは無農薬・無肥料でリンゴを栽培するという奇蹟を起こした木村秋則さんのお話です。その情熱や苦闘ぶりを知るにつけて、夢を追い続ける人物として、ぜひ取り上げたいと思いました。
八木:私が特に推薦したものは、先ず「稚心を去る―橋本左内」です。『13歳からの道徳教科書』と銘打った以上は、最初に幼心を絶ち切って、自立していこう、と思わせるものが大事だと考えたのです。 また、「なりたいものになるために―ある小学六年生の作文」は、皆さん、ぜひ声に出して読んでみてください。私は泣けて仕方がないです。ものすごい高い志がこの作文の中に示されています。これを、小学生や中学生のときに知るか知らないかでは、その子のその後が随分と変わるのではないかなと思います。 

 苦労の末に『13歳からの道徳教科書』を世に出すことができました。中学生の道徳教科書に留まらず、国民読本となり、ここに書かれていることが多くの人達の共通の話題になること、それが国民教育としての道徳教育に通じていくのではと考えております。

 

■教育界代表の祝辞~道徳教科化の起爆剤に~               久保井規文(全日本教職員連盟委員長)

 私は、非常に荒れた小学校のクラスを受け持った経験があります。何とかできないかといろいろ試みたのですが、なかなかおさまりをみせませんでした。 ところがある日、暴れん坊の1人が一生懸命本を読んでいるんです。何を読んでいるんだいと尋ねたところ、 「先生、徳川家康ってなかなかいいね」と言うんです。徳川家康の伝記を読んでたんですね。
 そこで私は、歴史上の偉人や、現代活躍している人たちの生き方を書いた本を集めて、クラスに置いておきました。そうすると子供たちがあらそうように読み出し、不思議なことに1、2ヶ月経つうちにクラスが落ち着いてきたんですね。おそらく、具体的な人物の生き方を通して、自分を見つめ直すことができたからではと思っています。 私は、道徳心のない学力は、真の学力とは言えないと考えています。『13歳からの道徳教科書』が、日本の教育を考える転機となることを心から願っております。

 

※他にも『13歳の道徳教科書に期待する各界の声として、以下の方々の挨拶をいただきました。


 衛藤晟一参議院議員

 石井昌浩(一般財団法人日本教育再生機構副理事長)

 岡崎久彦元駐タイ大使

 下村博文衆議院議員・元内閣官房副長官 

 後藤素彦公益社団法人日本青年会議所副会頭 

 桶屋良祐念法眞教教務総長 

 北川治男公益財団法人モラロジー研究所常務理事

 小田村四郎(元拓殖大学総長

 森靖喜(岡山学芸館清秀中学校校長)

 江口克彦(参議院議員)

 山中祥弘学校法人メイ・ウシヤマ学園理事長

 ※発言順

 

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上田きよし氏(埼玉県知事)のブログで取り上げられました。

上田きよし氏(埼玉県知事)のブログで、『13歳からの道徳教科書』が取り上げられました。

 

私も還暦を過ぎましたが、この13歳からの道徳教科書を読んで改めて道徳だけでなく、人としてのマナーや常日頃の心がけを教えてもらったような気がいたします。13歳からでなく、何歳から読んでも通用する道徳教本だと思います。

  ※全文はリンク先の3月19日「何歳から読んでも通用する道徳教本」を御覧ください。

3月18日(日)の産経新聞朝刊1面で           『13歳からの道徳教科書』が紹介されました。

産経新聞の論説委員・皿木喜久「風の間に間に」欄にて、“「近江聖人」が教えた道徳”という題名で、『13歳からの道徳教科書』が取り上げられました。こちらで全文読むことが出来ます。

「北尾吉孝日記」で紹介されました。

SBIホールディングス代表取締役CEOの北尾吉孝氏のブログ「北尾吉孝日記」で、『13歳からの道徳教科書』が紹介されています。

 

本書を見ていますと昔読んでいて良書であると思ったものからの抜粋が結構含まれており、初めて道徳教育におけるまともな教科書が出版されたということで正に慶賀に堪えません。

                                 ※全文はリンク先を御覧ください

「『13歳からの道徳教科書』出版記念の集い」での   衛藤晟一氏(参議院議員)の挨拶が           Youtubeでご覧になれます。

「鈴木邦子の感々学々」で取り上げられました!